藤原 規利
藤原 規利

品質管理部を経て設計へ。鉄道旅行が趣味で、家族でよく出掛けている。窓から流れる景色をつまみにお酒を飲む“呑み鉄”が好き。「京三製作所の製品は、多くの人の生活に関わるもの。縁の下の力持ちとして社会を支えるやりがいはとても大きいです!」

就職活動を始めた頃、社会をよりよくできるような仕事がしたいと思っていました。正直、最初は京三製作所のことを知らなかったのですが、事業内容や手掛ける製品を調べるうちに「縁の下の力持ち」と言える、世の中にとって大事な仕事をしているとわかりました。もともと電車での旅行が好きだったり、幼稚園の頃の夢が新幹線の運転士だったことも京三に惹かれた理由になったかもしれません。

現在は鉄道信号システムをつくる部署に所属しています。その中での役割は、新幹線にも載せるような車上装置の設計をすること。時速300kmものスピードで走る新幹線では、運転士が信号機を目視することが難しいため、この先進んでもよい区間などの情報をレールを伝って送ります。それを受け取り運転士に届けるのが車上装置の役割。新幹線をはじめ多くの人の安全を守る装置なので、緊張感と責任感を伴い、だからこそのやりがいを日々感じています。
京三のものづくりの特徴は、自分の考えやアイデアをどんどん採り入れられることだと思います。
「こうすればもっと性能が上がるのでは?」「この方がお客様にとって使いやすいのでは?」という考えが製品に反映され、形になるやりがいはとても大きいです。もちろん安全性も考えられた優れたアイデアであり、それを説明して他部署や有識者を納得させられなければ実現はしません。

現在は部下から相談を受ける立場でもあるので「どんな考えで設計したか」を説明してもらい、内容に矛盾がないこと、安全性も問題ないことを判断して指示しています。またアンテナを張ることも大切で、お客様の感想や要望をヒアリングしますし、設計を進める中で色々な技術者の意見を聞くようにしています。特に参考になるのが、失敗談。同僚から「こんな失敗したことあるけど大丈夫?」というアドバイスをもらい検証を重ねることで、製品の質を高めていくことができます。簡単な仕事ではないですが、そのぶん自分が設計した製品で鉄道が動く瞬間はたまりません。ふだん電車に乗る時も一番前に乗って、ちゃんと動いているか見てしまいます。
今関わっているのは「CBTC(Communication Based Train Control)」という、無線を使った列車制御システムです。国内ではまだ広まっていない新しい信号システムで、これまでレールを伝って流していた情報を、無線で送るシステムになります。これによりレールのメンテナンスの手間が省けますし、車両と地上の双方向のやり取りが可能になり、より多くの情報通信が行えます。しかし、セキュリティ面など無線ならではの課題も多くあり、他部署とも協力しながら試行錯誤を繰り返しています。

また今回のシステムはアメリカ向けなので、現地に出向き、英語でコミュニケーションすることもあります。英語は得意ではないのですが、通訳を介すと伝えたいことがぼやけてしまうため、本当に想いを伝えるためには、たどたどしくても自分で話すことが重要だと実感しました。相手も理解しようとしてくれますし、打ち合せ後に笑顔でガッチリ握手をする瞬間は、達成感で疲れも吹き飛びます。一日でも早く完成させ、列車を走らせたいです。

製品へのこだわり

POINT
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新幹線などを安全に走らせる、
自動列車制御システム。

先行列車位置や制限速度などの情報を運転手に直接届けることで、安全な運行を守る装置です。従来の装置はレールを伝って情報を流していましたが、最新型は無線での情報伝達を実現。地上と車両で双方向のやりとりができるなど機能性も向上し、より多情報の通信を可能にしています。日本ではまだ広がっていないシステムなので、メンバー同士でアイデアを出しながら開発しています。