大野 忠晴
大野 忠晴

マラソン、ソフトボール、サーフィンなど体を動かすことが好きで、休日は同僚と楽しむことも。「技術や製品への興味さえあれば、知識やスキルはどんどん学んで成長して行ける環境です。話しやすい先輩ばかりなので、一緒に楽しみながら、技術力を磨いていきましょう!」

大学の研究室で学んでいたパワーエレクトロニクスが面白くて、卒業後の仕事にしたいと考えていました。京三製作所は電源や電力変換を手掛けていますし、大学の先輩が多く在籍していて、いい会社だと聞いていました。先輩の話で特に魅力を感じたのは、設計して、形にして、検査するというものづくりの工程にトータルで関われることでした。

実際に入社してからも、間違いでなかったと実感しています。私が所属している半導体機器事業部では、鉄道設備や信号機、携帯電話の基地局などで使用される電源装置や様々な製品を製造するための装置に組み込まれる電源装置を手掛けています。その中で私は、液晶テレビや携帯電話に使用される液晶パネル製造装置用の電源を設計しています。電源と言ってもただパワーを出せばいいのではなく、電力を無駄なく装置に届けることが重要です。水道に例えると、蛇口から大量の水が出ても、受け口が小さければ溢れてしまいます。そこで、電源と装置の間をつなぎ、ロスが生じないようにマッチングするインピーダンス整合器という機器をつくっています。
半導体機器事業部には「とにかくやってみよう!」というチャレンジ精神が根付いています。思うような結果が出ないときは「こういう部品を入れてみよう」とか「違う測定方法を試してみよう」とか、思いついたことを自由にどんどん試せる環境です。その過程で必要な部品があれば、自作することもあります。例えばテスト用に回路をつなぐ板金を小さくしたいときは、手頃な板金をカットして穴を開けたり、薄い銅のバーを自分なりに加工して使用します。

また1人で考え込むのではなく、周りの仲間たちに気軽に相談できることも特徴です。試作品のデータを見ていると「何しているの?」と誰かから話しかけられ、「それならこうしたら?」と数人が集まって、いつのまにかプチ会議が始まっていることがよくあります。そこでは先輩後輩も関係なく意見を出し合うので、後輩の意見から気づきを得たり、学ぶことも多いです。簡単にはできないことばかりですが、何度も試行錯誤を重ねてやっと成功したときは、最高の瞬間。心の中で「きたー!」って叫んじゃいます。
京三製作所のインピーダンス整合器は電子マッチャーを用いた独自性の高いもので、素早い調整を可能にします。一般的な整合器のマッチング時間は数100ミリ秒ですが、電子マッチャーだと1ミリ秒以内でマッチングが可能。近年はお客様からの要望レベルが上がっていて、例えば稼働中に製造装置の条件が変わっても、迅速にマッチングできることが求められます。近年開発した最新型のインピーダンス整合器は、大容量化かつ高速なマッチングを実現できました。使用する部品の材質や形状、機器内の冷却方法など、従来品からほぼ全てを一新したため非常に苦労しましたが、基板や評価ユニットなど7割ほどを自作して検証を繰り返すことで、何とか完成しました。

製品が実際に使用される工場で最終試験するときは毎回ドキドキしますが、無事稼働したときは本当に嬉しいです。私たちが手掛けたインピーダンス整合器は、液晶パネルや食品のパッケージなど、多くの人の身近にあるものの製造に使用されます。そう考えると、やりがいも一層大きくなります。

製品へのこだわり

POINT
POINT
様々なものの品質向上に貢献する、
インピーダンス整合器。

電力を効率よく安定して製造装置に届けるために欠かせないインピーダンス整合器は、あらゆる製品の製造現場で使用されています。近年開発した最新型の機器は、形状や使用する素材などほぼ全てを一新し、非常に高いマッチング精度を実現しました。テレビや携帯電話の液晶パネル、食品パッケージなど、身近にある様々な製品の品質向上に貢献しています。