営業職(信号事業)
営業職(信号事業)

スキューバダイビングが趣味で、これまで潜ったなかでいちばん印象に残っているのは、とても美しかったグアムの海。「営業の仕事は大変なこともありますが、お客様から感謝の言葉をいただけたり、手掛けた製品が多くの人の役に立っているのを見られたり、嬉しいことがたくさんあります!」

父親が医療機器メーカーで働いていたこともあり、学生の頃から日本のものづくりに興味がありました。就職活動ではニッチな産業が面白そうだと思い、機械系や素材系の会社を幅広く検討。そのなかで京三製作所を知り、誠実さを持ってものづくりと向き合っている姿勢に惹かれました。またインフラを手掛けていて、会社として安定していることも魅力に感じた点です。そして、選考が進むなかで会った先輩社員の人柄がみんなよくて、この会社で働きたいと思いました。

現在私は、鉄道で使用される製品の営業として、小田急電鉄様と箱根登山鉄道様を担当しています。京三製作所として長年お付き合いのあるお客様なので、納入している設備のリニューアルや、機能の追加が主な仕事になります。最初にご要望を伺うところから、製品の提案、導入、アフターフォローまで、お客様にずっと寄り添えることが営業の楽しいところ。お客様の路線ごとに違いもあり、例えば箱根登山鉄道は観光利用が多いので、案内装置に力を入れているなどの特徴があります。提案の仕方は個人に任せてもらえる部分も大きいので、それぞれのお客様に合わせて、自分なりに考えながらアプローチをしていけます。。
京三製作所の営業における面白い点であり、かつ難しいところは、カタログの製品をそのまま納入することは少なく、お客様のご要望に合わせて細かくカスタマイズして提案すること。お客様ごとに状況や考え方が違うので、同じ製品でも最終的にたどり着く仕様が全く別物になることもあります。例えばホームドアであれば、圧迫感が出ない透明のタイプ、軽量のタイプなど幅広い仕様があり、最適な製品はお客様ごとに様々。ご希望をうまく叶えることができ、感謝の言葉をいただいた時はとても嬉しくなります。

営業として大切にしているのは、お客様に一番近い存在であるという自覚を持ち、話をしっかりと聞いて、ご要望を正確に把握すること。そして、そのご要望をそのまま受け入れるのではなく、社内と調整することを心がけています。もちろんご要望を全て叶えられればベストですが、予算やスケジュール、技術的なことなど、難しい場合も多くあります。社内の状況も考慮しながら、最適な着地点を見つけ、そこへ導くのも営業の大事な仕事。そのために、関係者には些細なことでも事前に伝えておくなど、丁寧でまめなコミュニケーションを取ることを心掛けています。
製品ごとに営業担当が分かれていないため、取り扱う製品は多岐にわたります。商談するなかで技術的な知識も必要ですが、文系出身の私には難しい内容も少なくありません。技術の専門的なことは工場の製造担当に相談できるので、よく連絡して教えてもらっています。その際、一度学んだことは自分の知識として蓄積できるように、自分なりの資料をつくって残しておくようにしています。また勉強会や研修もあるので、そこで知識を広げることができます。技術的な知識を身につけるのは大変ではありますが、営業でありながらものづくりに貢献している実感が大きく、機械や電車が好きな人にとっては、とても楽しい仕事だと思います。製品のなかで私が好きなのは、ホームに設置される案内装置。多くのお客様の役に立っていることが目に見え、仕事の成果を実感しやすいのも嬉しいです。

京三製作所の製品は、多くの人の安全を守るもの。そのために丁寧で誠実なものづくりをしている技術者たちがいます。私も安全の一端を担う者として、不具合などがあれば迅速にお客様に連絡するなど、責任感を持った対応を心がけています。今後はもっと成長し、今以上に信頼していただける営業になりたいです。

製品へのこだわり

POINT
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駅やホームに設置され、情報をわかりやすく伝える行先表示装置。これまで手掛けた製品のなかで特に印象に残っているのは、初めて現地調査から竣工まで携わった小田急電鉄 小田原駅の行先表示装置です。今思い返すと反省点ばかりですが、先輩方に助けられ、最後までやり遂げることができました。実際に設置された現場を見た時は、嬉しさとともに安堵の気持ちでいっぱいでした。