技術職(信号事業)-2
技術職(信号事業)-2

サッカーとフットサルが趣味で、会社のサッカー部に所属。大会に出場するなど積極的に活動していて、サッカーはもちろん部署を超えた交流も楽しんでいる。「京三製作所は若手に仕事を任せてくれて、チャレンジ精神を持った人を応援してくれる会社です」

就職活動を始めた時、世の中になくてはならない、社会インフラに関わる仕事がしたいと思いました。様々な企業を調べるうちに、人々の移動や物流を支えている京三製作所と出会いました。私は子供の頃から電車通学をしていましたが、電車が時刻通りに走るのは当たり前という感覚でした。でもその裏側には、運行の流れを乱すことなく、効率的に制御するための列車制御装置や運行管理装置がある。そんな装置の開発や設計を通じて、インフラを支え、安全・安心を提供している会社の一員として働きたいと思ったことが入社の決め手です。また、私は表に出て目立つよりも縁の下の力持ち的な役割が好きで、そんな自分の性格にも合っていると思いました。

現在は、ホームドアの拡販業務を担当しています。ホームドアとは、ホームと列車の間を物理的に遮蔽することで、ホームからの転落や、列車との接触事故を防ぎ、旅客の安全を守る装置です。京三製作所ではホームドアをさらに普及・導入させるためのプロジェクトを立ち上げ、私はそのメンバーとして、お客様への提案活動や基本仕様の制定など、幅広い業務に携わっています。
京三製作所のホームドアには幅広い製品ラインナップがあり、お客様ごとに仕様も変わります。例えば走っている列車が、ホームドアと通信できるかどうか。列車が止まった、扉が開閉したという情報を通信できればその信号でホームドアを動かせますが、通信できない場合、列車の状況を検知するセンサーを用いてホームドアに指示を出します。ほかにも、ホームドアの重さや強度など、考慮するポイントがいくつも。お客様からのヒアリングや現場調査を入念にしたうえで、最適な製品を提案し、仕様を詰めていきます。

私たちがどんなによいと思って製品をつくっても、お客様が求めるものでなければ価値はありません。製品づくりのチームにおいて、私はお客様の声を直接聞ける貴重なポジション。要望を深く把握するために、お客様目線でのコミュニケーションを大切にし、要望に応えるだけでなく、こちらからも積極的に提案していくことを心掛けています。決して妥協をしない、ものづくりに熱い仲間たちが細部にまでこだわった製品をつくってくれるので、自信を持ってお客様に提案できています。
ホームドアは、電気、機械、情報など、様々な技術を結集させて完成させます。チームでつくり上げる面白さがある一方、私は電気系の出身なのですが、電気以外の幅広い知識も必要です。そのため、通勤時間を利用して新しい情報に触れるなど、知識を広げることを意識しています。またプロジェクトチーム内で知識や経験を持ち寄り、切磋琢磨しながらスキルアップできる機会があります。覚えることが多く大変なこともある分、頑張った成果を実感しやすいこともホームドアの特徴です。実際にホームに電車が入ってきて、ホームドアが動いた瞬間は本当に嬉しいもの。自分の手がけた製品がお客様の安全や安心を守っていることを、目の前の景色として実感できます。普段電車に乗る時も気になって、ついホームドアに目が行っちゃいますね。

ホームドアをさらに普及させるためには、新しい視点や固定概念に捉われないアイデアが必要です。そのために常にアンテナを張り、一見自分の業務と関係ないような分野でも、飛び込んでみることを大切にしています。ホームドアによる安全をさらに広げていくために、これからも積極的にチャレンジしていきたいです。

製品へのこだわり

POINT
POINT

旅客の安全を守るために、様々な技術を集結させて完成させるホームドア。ホームドア自体はもちろん、それを制御する論理部、列車を検知するセンサー、ドアの状態を監視するモニターなど、全ての信号が適切に繋がって初めて安全な稼働が実現されます。初めて自分の手がけたホームドアが駅で動いた時は、感動のあまり、それまでの疲れが全部ふっ飛びました。